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ナイス・ショット
ある人が練習場に行きました。練習開始時は調子が出ませんが、徐々にショットが良くなります。100球も打つ頃には、ドライバーでもナイス・ショットの連続…。今日は調子が良い方なので、練習終了です。
あたり前の事ですが再確認させて下さい。
一度ドライバーでナイス・ショットが打てたら、それ以降、ある程度は練習をしなくても大丈夫でしょうか? 答えを極端に言えば『一寸先は闇』ということです。
練習をする上で重要なことは、練習後半のナイス・ショットが打てている時のスウィング・モーション(身体の動き)、たとえば、トップの手の位置や、フィニッシュで足の裏の何処に体重がかかっているか…などを覚えておくのでは無く、「今日の練習開始時はスライスぎみだったが、ダウン・スウィングでの腰の動きを○○○○にしてみたら良くなった…」などの、あるエラーに対して効果のある矯正方法―練習過程をメモしておく事なのです。そのメモは次の日には役に立たないかも知れません。
次の日の練習開始時は、スライスはしないものの弾道が低く飛距離不足であるならば、またそのエラーを矯正して新しいメモが作れますし、また一週間後、一ヵ月後の練習がスライスぎみになったら、以前のメモが役に立つか、また新たなスライス矯正方法のメモが作れることでしょう。
つまり、何をどのように改良したか、その効果はどうだったのか?…などの独自の矯正方法を多く持っている人が上級者と言えるのです。
(あれこれ考えずにトラック一杯ボールを打ちなさい…と言う人もいますが、それとは逆に、)上達するには、闇雲に打たず頭を使え! という話を耳にします。しかし、どう使えば良いのかを知らなければ気おくれするばかりです。また、どのように頭を使えば良いかを伝えられない指導者は『力不足』と言わざるを得ません。
ナイス・ショットの身体の動作では無く、悪い状態から調整してゆく、その方法を記憶することこそが、練習の目的です。
では、その記憶を、どのように筋肉に覚えさせるのかは、次回の「マッスル・メモリー(筋肉の記憶)」についてのお話で説明してゆきます……。
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